まずは回復値を変えたいカスタムベッドのファイルを開けます。
SemiglobalがBedであることを確認。
Tools>Object Tools> Import Semi Globalsを選択。
(1)プルダウンからBedGlobalsを選択
(2)scanを押す
(3)ここを押して、全てのチェックをはずします。
(4)BHAV:Sleep-Set Motives-のみにチェックを入れます。他に似たような名前のBHAVがあるので間違えないように気をつけて下さい。
(5)Importを押します。
セーブするかどうか聞かれますが、私はセーブしませんでした。
チュートリアルではセーブしてBHAVをファイルに加えています。こちらの方法が恐らく確実です。この場合はインポートする前に「Fix Pacage References」にチェックマークを入れて下さい。
インポートしたBHAVを見てみます。
まずは0x1の行。
ここで体力の回復量を決めているようです。
一時間当たりの回復量は「Const 0x1001:0x02」となっていて、値が0x001Cとなっています。
これは、Instance:0x1001のBCONの、0x02行の値を参照する設定です。
0x02行に0x001Cという値が入っています。
BCONには様々な定数が格納されています。BHAVはここから必要な定数を参照するようになっています。
つまり回復値を変えたければ、BCONの値を編集すればOKというわけです。
またstop at: Const 0x2000:0x00("Energy for Wake-up"Value:0x0064)という設定も下に書いてあって、体力が0x64以上回復してしまわないようになっているみたいです。
体力のMax値は0x64で、十進法になおすと100です。
(シムの欲求値の幅は十進法で-100から100なので、これを超えてしまうとまずいです)
その下の0x2の行を見てみます。
こちらは心地よさの回復量を設定しています。
こちらも体力同様、BCONを編集して回復量を変えます。
あと「stop at:...」の設定を見ると、心地よさの最大回復値は0x50以上にならないようになってますね。
つまりこのベッドでは、いくら寝ても心地よさはMaxまで回復しない、ということです。
ちなみにこのカスタムベッドは体力3、心地よさ3のデフォルトベッドがクローン元みたいです。
変更する場所が分かったので、私はこのBHAVは消してしまいました。
この辺の作業が面倒な方は、多分やらなくて良いと思いますので、ここから編集作業を開始してください。
それではInstance:0x1001のBCONを探します。
Resource treeからBCONをクリック。
Resource Listにいくつかファイルが並びます。
Tuning-Sleepという名前のBCONがInstance:0x1001になっていると思いますので、これをクリック。
先ほど参照したBHAVから、変更箇所が分かっているはずです。
0x2が1時間当たりの体力の回復値。
0x0が1時間当たりの心地よさの回復値。
(余談ですが0x1は心地よさの回復上限値です)
今回は回復量が明らかに分かるよう、3時間で198ポイント体力と心地よさが回復する設定にしてみます。
ナポレオン用のベッドですね。
編集したい行をクリックして、左のValueのところに数値を入れます。
Decは十進法で入力できるので、ここに66と入力。上のHexに16進法に換算した値が自動的に入ります。
(心地よさもMaxまで回復して欲しい時は、0x1行に0x0064となるよう入力します)
出来たらCommitしてセーブします。
BHAVをインポートした人は、もういちどBHAVを見て、設定値が変わっているかどうか確認してください。
次に、購入画面の説明文に表示される数値も変更しておきます。
ベッドの性能表示として、「体力:3 心地よさ:3」などとベッドの説明文の下に表示されるあれです。
Resource TreeからOBJDを選択。Resouce Listにいくつか出てきます。
上図はシングルベッドの場合ですが、ダブルベッドだとあと3つくらい多く表示されると思います。
一番シンプルな名前のものをクリックして下さい。
Plugin viewに表示が出てきます。
Catarog sortにカテゴライズの設定があるものがこれから編集するOBJDですので、確認して下さい。
他のOBJDはこのカテゴライズはされていないと思います。
Raw Dataのタブをクリック。
04.Catalog Ratingsの項目が見えるまで画面をスクロール。
上のようにそれぞれの性能表示を、BCONの設定値に相応しいように変えます。
Decimalのラジオボタンをチェックすると、10進法で数値を入力できます。
ここでは15としましたが、適当に決めた数値です。
デフォルトの体力:12のベッドだとBCONの設定値は55らしいので、設定値66なら14~15あたりの性能表示が妥当かな?と思っただけです^^;
ここで決めるのはあくまでも購入モードの説明画面に表示される数値ですので、ベッドの性能自体にはなんの影響も及ぼしません。
編集できたらCommitしてセーブ。
ゲームに導入して、設定がちゃんとなっているか確認します。
マルチペイントで体力と心地よさを0にした状態から回復時間を測定。
シム時間で3時間後。
体力はほぼMax。心地よさも最大回復設定値の80(0x50)まで回復しています。
うまくいきました。
全てのベッドは同じBHAVを使用しているはずなので、回復量を変えたい場合はInstance0x1001のBCONを変えるだけで大丈夫だと思います。
作業をまとめると、
1、Instance0x1001のBCONの編集。体力は0x2の行、心地よさは0x0の行を変更。これが1時間当たりの回復量となります。
2、OBJDでCatalog Ratingsの編集。
これだけになります。
チュートリアルのスレッドには、環境値の設定方法も追加で紹介されているようです。
気になる方はそちらも参照にしてみて下さい。
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